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第7号 09/11/30発行 

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「 日本脚本アーカイブズ・メールマガジン 第7号 2009年11月30日発行

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         脚本・台本は記憶と記録の宝庫
         脚本・台本は貴重な放送文化資源

        日本脚本アーカイブズ  http://www.nk-archives.com/

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◆ 目次◆
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◆1◆ お知らせ:「てら」特別講座&脚本展(12月)のご案内
◆2◆ 世界脚本アーカイブズ見聞録(7)イギリス編-3: 石橋映里
◆3◆ クイズdeシナリオ・アカデミー(8):       杉原秀一
◆4◆ セピア色の記憶(7):『早坂暁のドキュ・バラ・ドラマ』松田雄一
◆5◆ 捨てないでっ! ☆寄贈のお願い☆
◆6◆ ライターズ・アイ(7):『お笑い番組といえば「演芸番組」だった』
                             福井貞則 
◇0◇ 編集後記

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■1■ お知らせ
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┌─────────────────────────────────┐
 ●放送映画文化講座【てら】特別講座ご案内
└─────────────────────────────────┘
 
【特別講座 12月5日(土)より受付開始!】
 
 1)1月17日(日)13:30~17:00
   講師:早坂 暁    『どうやってドラマはリアリズムを獲得するのか』
 2)2月 6日(土)13:30~16:30
   講師:冨川元文   『今、TVドラマ現場の実際と脚本家になる方法』
 3)3月 6日(土)13:30~17:00
   講師:市川森一   『眠りながらドラマを書く方法』

 

 ★会場:北千住 シアター1010・11階視聴覚室
     東京都足立区千住3-92 北千住マルイ11F
 ★定員:各回60名(先着順)
 ★受講料:無料

 

【脚本塾・後期 脚本おもしろ講座(全10回)】
 脚本に興味のある方なら、どなたでも楽しめる講座。テーマごとに現役活躍
 中の脚本家が講義いたします。1回のみの受講もOKです。

   6)12月12日(土)「時代劇の書き方」      講師:水原明人
   7) 1月16日(土)「ホームドラマの書き方」   講師:熊谷知津
   8) 1月30日(土)「情報・ニュース番組について」講師:三原 治
   9) 2月13日(土)「映画シナリオの書き方」   講師:加藤正人
                          (シナリオ作家協会)
   10) 2月27日(土)「韓国ドラマについて」    講師:津川 泉
           
 ★時間:15:00~17:00 
 ★会場:足立区生涯学習センター学びピア21 5F研修室
 ★受講料:500円・足立区民400円

◆上記講座申込み・問合せ先
  日本脚本アーカイブズ倶楽部
  〒120-0034 東京都足立区千住5-13-5 学びピア21 5階
  TEL: 03-3882-1071
  FAX: 03-3882-1073 
  講座申込み専用E-Mail tera@nk-archives.com
  
◆会場詳細などは下記ホームページをご覧下さい。
  日本脚本アーカイブズ倶楽部ホームページ
  http://www.nk-archives.com/tera-top.html

 

┌─────────────────────────────────┐
 ●日本脚本アーカイブズ脚本展とトークショー&イベントのご案内
└─────────────────────────────────┘

△▲脚本展『脚本と台本の半世紀』
   12月21日(月)~12月27日(日) 11時~19時(最終日は15時まで)

△▲トークショー
   12月23日(水・祝) 14時~16時
   出演:輿水泰弘氏(脚本家:代表作「相棒」「菊次郎とさき」ほか)
           松本基弘氏(テレビ朝日プロデューサー)

   定員:60名
   場所:足立区生涯学習センター 4階講堂

△▲殺陣ライブパフォーマンス
  12月21日(月)・22日(火)・23日(水・祝)
   時間:未定
   出演:菊地剣友会
      飛び込み殺陣体験コーナー予定

 

★日本脚本アーカイブズ・足立区生涯学習センター連携事業
★会 場:足立区生涯学習センター学びピア21
★受講料:無料

◆トークショー・殺陣ライブパフォーマンス申込み・問合せ先
  日本脚本アーカイブズ
  〒120-0034 東京都足立区千住5-13-5 学びピア21 5階
  TEL: 03-3882-1071
  FAX: 03-3882-1073 
  E-Mail  nka@star.ocn.ne.jp

◆足立区生涯学習センターでも受け付けています(12月1日より受付開始)
  TEL: 03-5813-3730

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■2■「世界脚本アーカイブズ見聞録」(7)イギリス編-3 石橋映里
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ロンドン視察 (3) 『アーカイブに国境はない』

英国図書館での午後は、修復担当部門のマーク・ブラウンさんとの待ち合わせ
に始まる。フランスではアーキビストや修復担当者に女性が多い。男性でも繊細
な感じの方だった。ところが、やってきたブラウンさんは、180センチを優に
超える男性。だが、そのどこか困ったような笑顔が、米国俳優のジョン・リスゴ
ーにそっくり。ジョン・リスゴーと言えば、映画『ガープの世界』で、性転換し
た元フットボール選手を演じた姿が鮮烈だ。どこか親近感をおぼえながら、修復
専門の別館へ。

図書館の3階から別館へつながる中庭部分に、職員用の食堂がある。ガラス張
りの曲線を帯びたテラスが、何とも素敵だ。200万ポンドの寄付と、多額の税
金を投入して作られた別館は、近代美術館のようだ。まず入り口ロビーに、見学
者用に展示があり、修復技術の手順が映像とともに実感できる。ブラウンさんの
説明に感心しつつ、カメラに収めていく。人は感動すると、やたらとシャッター
を押したくなるが、まさにその興奮状態。ワクワクしながら、一般の来訪者が立
ち入れない修復所へ。
修復所の第一印象は、「明る~い!」。1年中変わらない明るさを保つため、建
物は北向きに建てられ、紙の大敵である直射日光はあたらない。仕切りのないホ
ールのような作業場で、古文書、楽譜、アートなど分野別に作業が行なわれる。
今回見学はしなかったが、さらに下階に、テープなどの音楽に関する修復所があ
る。建物の下を通る地下鉄の振動を防止するため、完全な免振・防音システムが
施されたという。
実際に見学した修復作業は、100年以上前の楽譜。使い込んで、深い光沢を秘
めた革張りの装丁はハリー・ポッターの魔法指南書を思わせる。修復には、日本
の紙が使われるという。
ただ感動している私の横で、我がアーカイブズ・収集保存部の女ボスが質問を投
げかける。
「紙が劣化し、シミが出てしまった場合に何をすべきか? 酸化した紙の補修
は?」
その鬼気迫る矢継ぎ早の質問に、職人たちも真剣に回答する。
これはフランスでも感じたことだが、職人魂に国境はない。何度も海外を訪れた
が、取材者やお客様の域を出なかった。ところが、今回はまるで違う。「書物の収
集・保存・修復」という共通項のもとで、言語など関係ない。
ホンを残したい……その情熱だけで、同志になれるのだ。
同じ作業、そして苦労を、その手で経験した者だから分かりあえる。それが、フ
ランス・イギリス視察の一番大きな手ごたえだった気がする。
アーキビストは、研究者ではなく現場の職人であるべき。それは、ある意味、職
人でもある放送作家に通じる精神かも知れない。

(次回から、欧州視察チームリーダー・高谷信之氏にバトンタッチです)

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■3■ クイズdeシナリオ・アカデミー(8) 杉原秀一
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【一般コース】

次の文章は2000年代のドラマについて批評をしたものです。
それぞれ該当するドラマ作品名はなんでしょう?

◆“1990年代のドラマでは社会の病理性を鋭くえぐりながら、問題解決への課
題を整理するような試みが多く見られました。また、2000年代でも、その傾向を
引き継ぐように、学校現場におけるいじめや社会構造での病理性を描きました。

 たとえば、衝撃的な映像であった(A)(テレビ朝日、2001年7月)では、「援
助交際」、「ドラッグ」、「セクハラ」など、高校生を取りまく現代の病巣を描き、
視聴者を震撼とさせました。その時、社会が適切な対応を取っていれば、2008
年6月の事件は、あるいは避けられたのかも知れません。

 多くの放送作家たちが社会に巣くう病理性を感じ取り、危うい現代を糾弾して
いたにも関わらず、無目的性の動機なき、2008年に「殺人秋葉原無差別殺傷事件」
は起きてしまうのです。

(A)は、原作、ももち麗子氏で、10代の高校生達の問題を提起しているコミッ
ク誌です。秋葉原通り魔殺傷事件で現行犯逮捕された容疑者は青森県青森市出身
の25歳の男性でした(1982年9月生まれ、年齢は犯行当時)。この年齢は、い
みじくも、(A)で描いた高校生が、約7年後に、秋葉原事件を起こしたような
錯覚に陥りました。

 一方、学園ものを描くドラマで新たなリスク管理が行われたことを特筆してお
かなければなりません。
 (B)(TBS)では、未成年の喫煙を咎め、不適切な表現があったとの断り書き
を入れました。しかし、これは余りにも、世間体を気にした行為ではなかったの
かといささか、困惑します。たとえ、ドラマ表現に社会的倫理に鑑みて、不適切
性があったとしても、ドラマという超法規的な解釈の中に払拭され、作品の完成
度が高まることでドラマ制作上のテクニックなどでカバーできる問題ではないか
と思うのです。

設問【1】文中の空欄(A)に入るドラマ作品名は?
(1)『R-16』
(2)『R-17』
(3)『R-18』
(4)『R-19』

設問【2】文中の空欄(B)に入るドラマ作品名は?
(1)『ROOKIES』
(2)『COOKIES』
(3)『BOOKIES』
(4)『NOOKIES』

◆2000年代のドラマでは、脚本と演出の連携での“精神の深いところでのもう
一つのドラマづくり”という興味深いドラマもありました。次の文章はその批評
文です。

 “(C)(脚本:井沢満、演出:片岡敬司、放送NHK)は、アルツハイマー病で
認知不可状態になった妻を思いやる夫と心を通わせる姿に演出の妙が光ったドラ
マがある。
 言語認識を通してコミュニケーションする営む脳の中枢機能を「表」の部分と
すれば、それと一体化した「裏」の部分、すなわち、「心」的な営みがあるはずで
ある。井沢はこの無限に広がる人の心的世界にこそ夫婦にしか通わせられないコ
ミュニケーション手段の可能性を見て取っている。

 (C)のモチーフは精神の深い所でのもう一つのドラマを標榜する。青年・山
崎(筒井道隆)がいざなうネパールへの旅は、陶子(松坂慶子)にとっては心の行
脚であり、静かに現世を終息させる手続きと見ることもできる。

 片岡の演出は、このシーンに山崎、照於(大杉漣)そして陶子の表情の対比を見
事に写しだしている。救い人、妻に殉教たろうとする人、そして受難者といった
想定の映像化なのであろう。そこは、脚本の心の部分を照らす演出の力が灯りと
なって映像が観念を写した瞬間であった。”

設問【3】文中の空欄(C)に入るドラマ作品名は?
(1)『つま恋』
(2)『太陽と海の教室』
(3)『モンスターペアレント」
(4)『OLにっぽん』

◆“2000年代に入ると、デフレ政策に端を発した経済構造不況が産業界を真綿
で首を締めるようにじわじわと浸透し始めた。その一つに、呉服業界があり、市
田、丸正などの老舗繊維問屋街では本社を売却し、売却益で累損を一掃する背水
の陣を敷くに至った。

 こうした繊維業界の構造不況を背景に、( D )(脚本:西荻弓絵,NHK)では、
老舗の経営哲学は、非合理的行動を最善とみなす価値形成のあり方に日本人の
「粋」のよさは見えるのだが、それは、逆境にあっての経営観ではなく、旧い衣
を脱ぎ捨てたところに光る新たな時代に合ったものづくりの心を伝えた。”

設問【4】文中の空欄(D)に入るドラマ作品名は?
(1)『ラブシャッフル』
(2)『晴れ着、ここ一番』
(3)『月の船』
(4)『帽子』

※クイズの答えは日本脚本アーカイブズ公式ホームページ・メルマガのページ
をご覧ください。 http://www.nk-archives.com/

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「月刊ドラマ」12月号ご案内(発行・映人社 税込み定価840円)

月刊「ドラマ」12月号は、日本放送作家協会主催、NHK,NHKエンタープライズ
後援の第34回創作テレビドラマ大賞の選考結果を発表。今回は前年より209
編も多い924編の応募がありましたが、大賞は選出されず、佳作3編。その中
から最も票数を集めた『コワくてすいーの』(香川県在住の池友江麻子さん作)
を掲載。最終審査を担当した作家、プロデューサー、ディレクター12氏による
選評座談会を併載。
そのほか今号の掲載シナリオはTBSテレビ日曜劇場で放送中の『JIN-仁-』の
1,2話、毎日放送の芸術祭参加ラジオドラマ『平成・夫婦善哉』(林千代・脚本)。

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■4■ セピア色の記憶(7) 
        早坂暁のドキュ・バラ・ドラマ     松田雄一
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 ひところドキュメンタリー・ドラマというのが流行ったことがある。また、テ
レビ草創期からバラエティーとドラマの合体は試みられてきた。しかし、ドキュ
メンタリー・バラエティー・ドラマ三者の合体となると皆無といってもいい。恐
らく唯一の例外となるのは、早坂暁脚本による昭和44年度芸術祭参加作品「ド
ラマ・てれびじょん’69」だろう。早坂さん御本人の手元にもないという脚本
が、ここ脚本アーカイブズに1冊保存されているのだ。
 で、本論に入ります。というより、この脚本には早坂さんがお書きになった
“制作意図”が書かれているので、それを採録します。
        *           *          *
 テレビでしか出来ないドラマはないか? テレビだから出来るドラマはない
か? 1969年の現在、我々がいちばん考えねばならないことは何か? それ
を追求することが「ドラマ・てれびじょん’69」の制作意図です。

 万博まであと何日と迫った秋のある日曜日の午後、万博工事現場に近い千里ニ
ュータウンの一角に聳え立つ巨大な高層住宅で衝撃的な事件が起きる。正体不明
の一人の男がここの住人である女の子を連れて、十二階の屋上に立てこもったの
である。
 狂人か変質者か、或いは怨恨による行動か。真相は誰にもわからないまま、警
察、消防、報道関係の活動が始まり、テレビは屋上の男についての報道を繰り返
しアナウンスする。

 「ドラマ・てれびじょん’69」は、屋上の男の異常な行動が惹起する様々な
リアクションを我々の現実の生活の中から選び出し、多種多様な出会いを設定し
ながら1969年という現在を鮮烈に描いてゆくことから始まる。

 従ってこの作品は、すべての実況中継の形式で、ある時は「忠臣蔵」のドラマ
のスタジオに、ある時は討論会場に、又ある時は身許不明人を尋ねる相談所に・・
等、至るところにテレビカメラを出没させ、高度に成長した産業社会のかげで、
果たして何に生き甲斐を見出すべきかについて苦吟し、懊悩する人々の姿を捉え
てゆく。一方テレビの映像が送り届けられる家庭の茶の間は、それらの映像とは
余りに対照的な、如何にものっぺりした日常の連続である。日常性と非日常性、
断絶した二つのものがからみ合う激しい衝撃波こそ、謂わば、この作品の意図す
るすべてであり、ドラマの骨子でもあります。

 あと一歩で激動の1970年代を迎えようとしている今日、テレビのメカニズ
ムのみが追求し、提起しうる社会と人間のドラマです。
 このドラマの中に「断絶の時代」といわれる現代の姿が生々しく再現され、視
聴者に鮮烈な印象を与えるものと確信します。

 このドラマは正面切って“テレビジョンとは何か”を問うています。それを問
うこと自体をドラマにしたわけです。いろんな云い方でテレビジョンを定義して
いますが、ここでは、テレビとは現在において、日常と非日常を出会わせる、そ
の出会いのスパークを考えるのです。日常とは、テレビが置いてある幾千万の家
庭であります。そこへ、テレビジョンが非日常の流れを注ぎ込むのです。二つの
川の合流点を昔から出合いと呼んでいます。
 非日常の、もっとも非日常なものは“死”であります。日常とは、したがって
生です。ぼくは、最もテレビ的なものとして、生と死の出合いを考えているので
す。
        *          *         *
 「早坂さん、芸祭に何か、なにか作ってくれ」と毎日放送のエライ人から言わ
れたのが、上記の構想をするきっかけだった。

 屋上の男と人々の日常描写部分のキャストは、大阪の無名の俳優さん。討ち入
ってから死を迎える赤穂四十七士を描く劇中劇で大石内蔵助を演じたのは神山繁、
柳沢吉保に森雅之、荻生徂徠に山本學、ドラマディレクター役に小中陽太郎、ま
た劇中の討論番組“日本人の死生観”には遠藤周作、梅原猛、山崎正和が出演。
さらに三波春夫が「世界の国からこんにちは」を歌うために出ていた。

 以上の説明だけじゃ“変わったドラマだったらしいな”ということしかわかり
ませんよね。折しも早坂さんは今年の9月23日、日本放送作家協会50周年記
念イベントでこのドラマにふれた講演を行っています。というわけで次回に続き
ます。

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■5■ 捨てないで! 寄贈のお願い
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 過去の脚本・台本は、制作スタッフや出演者、その他の関係者のところにも、
大量に「埋もれている」はずです。
 「汚いから」「用済みだから」「置き場所に困るから」といった理由で棄てる
前に、ぜひ脚本アーカイブズにご一報下さい。

 ※寄贈についての詳細は下記URLをご覧下さい。
  http://nk-archives.com/contents/localnavi1238711870886.html

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■6■ ライターズ・アイ(7)
       『お笑い番組といえば「演芸番組」だった』
                        福井貞則
━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
 
 テレビ娯楽の開発期、1960年頃、お笑い番組といえば「演芸番組」といったも
のだ。音楽バラエティ番組「シャボン玉ホリデー」(NTV)や「夢であいましょ
う」(NHK)が放送開始される前である。

 その頃の主な演芸番組は「大正テレビ寄席」(NET 注1)、「テレビ演芸場」
(NET)、「お茶の間寄席」(フジ)、「お笑いチャンネル」(東京12)、「落語
特選会」(TBS)、「芸能百選」(NHK)などであった。

 当時、国民がお笑いを求めて行く場所は寄席や演芸場であった。落語や漫才、
講談、浪曲、奇術、ボーイズを見に行く(聞きに行く)。それがテレビの出現で、
出掛けなくともお茶の間で視ることが可能になった。

 寄席芸人こそ“お笑い芸人”であり、テレビ芸人なる言葉まで生まれた。(テレ
ビタレントではない) 演芸番組がすっかりお茶の間に定着したのは、お正月の
特別番組であった。各民放、NHKはこぞって“初笑い番組”を放送した。「初笑
い東西寄席」(NHK)、「初笑いうるとら寄席」(TBS)、「初笑い紅白対抗演芸
大会(フジテレビ)」などがあげられる。

 落語、漫才、講談、浪曲、物真似、手品、紙きり、剣劇、人形劇、腹話術、コ
ント、パントマイム、ゼスチャー、楽器コントなど、芸域も広がり、今でいう“コ
ラボレーション芸”の原点が生まれた時期でもある。
 この後、第2次「マンザイブーム」、第3次「MANZAIブーム」へとつながる。

 かくして演芸番組は、寄席中継だけでなくスタジオ公開録画制作で、レギュラ
ー・スペシャル番組として各局に誕生し、お茶の間の視聴者を満足させた。
 だが、寄席で演じられる落語は古典落語が多く、漫才も旧ネタが多い。テレビ
では新作ものが要求されるになったのは当然である。しかし演芸作家は東西合わ
せても数人しかいなかった。
 当時、大学生だった私は、立川談志に師事し、ギャグや洒落、小咄、ウィット・
エスプリ・コントの書き方、構成を学び、後にWけんじの座付漫才作家となった。
 丁度この頃、NET(※注1)で「えぷろん寄席」というレギュラーの演芸番組
がスタート、漫才はすべて新ネタという条件で引き受け、番組終了までWけんじ、
リーガル天才・秀才、獅子てんや・瀬戸わんやなどに150本以上の新作漫才を書
き続け、自ら演出も手懸けた。

 ───内緒のひとり言。ドラマやドキュメンタリーの原稿料に比べて、漫才の
原稿料は二ケタ安い最低ランクであった。
 その後は、すばらしいディレクターやプロデューサーに可愛がられて、バラエ
ティ番組や情報番組、クイズ番組、旅番組など様々なジャンルの番組の構成を民
放キー局、ローカル局を問わず精力的に書き続けた。
 そして1988年から10年間、誰も手をつけなかった中国に渡り、ドキュメンタ
リーをはじめ10本のテレビ・ラジオ番組を製作、放送した。
 これで私の放送作家生活は終わらない。
8年前・・・再びお笑いに目覚め、演芸作家として落語、漫才、コントの台本を
書き、若者を集めてお笑いライブも催している。
 私のお笑い人生に終わりはないようだ!! まだまだ続くぞ! 続けるぞ!

※注1 NET:日本教育テレビ。昭和52年、テレビ朝日に名称変更。

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■編集後記■ 
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 今月も日本脚本アーカイブズ・メールマガジン第7号を無事発行することが
できました。ご支援、ご協力ありがとうございます。

 気がつけばもう師走。それでなくても慌ただしい12月ですが、足立区生涯
学習センターとの連携事業で脚本展を開催することになりました。
 場所は日本脚本アーカイブズの拠点がある足立区の学びピア21。

 9月の脚本展は西新宿で行いましたが、いつもお世話になっている足立区の
皆さまにも気軽にお越しいただき、楽しんでいただけるよう脚本展だけでなく
トークショーや殺陣のライブパフォーマンスなども予定しています。全無料で、
もちろん区外からの参加も大歓迎です。
 師走のさなか、しばしの息抜きにどうぞご来場下さい。
                        編集担当:清水喜美子

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【メールマガジン問い合わせ先】
 日本脚本アーカイブズ
 〒120-0034 東京都足立区千住5-13-5 学びピア21 5階
       AM10:00~PM5:00 (定休日 毎週日曜・月曜)
       TEL: 03-3882-1071  FAX: 03-3882-1073 
       E-Mail nka@star.ocn.ne.jp
       
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 ◇日本脚本アーカイブズ・メールマガジン  第7号  09/11/30 発行
 <発 行>  日本脚本アーカイブズ
 <編集者>  清水喜美子
 <統括責任者>三原 治
 
 ◇掲載記事を許可なく複製、転載することを禁じます。
■━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━■
 Copyright(C)2009 日本脚本アーカイブズ All Rights Reserved.
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